香港・マカオ・中国旅行記旅程へ

(1998年2月28日〜1998年3月4日)

最終更新日:1998年05月11日 Copyright (C) 1998, Hidetoshi WATANABE


通貨に関する情報(旅行当時)


今回の旅行TIPS


固有名詞の表記方法

地名、通りの名前等は、日本では一般にカタカナ表記のものやJIS漢字で表記できない漢字を使ったものはカタカナで、それ以外のものは漢字で表記してあります。レストラン、ホテル名などはカタカナまたは漢字で表記しています。

リンク

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旅程

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2月28日、2度目の香港 (東京→香港)

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連休でもないときになぜか海外旅行に出るのは、会社で半年やっていた仕事が終わって一区切りついたからだった。週末に有給休暇を合わせても取れる休暇は5日程度。東南アジアならどこでもよかったが、短期間でそれなりに楽しめるところの一つがたまたま香港だった。前回香港を訪れたのは1995年の春、初めての海外旅行。その後香港は中国への返還という歴史的な節目を迎えた。だから、返還後の香港を見てみたかったという気持ちが私の心の中にあったのは確かだ。それと、マカオやシンセンなど香港の周辺の街も見てみたいというのがこの旅行の動機といえば動機である。今回の飛行機はノースウェスト航空の香港線。成田空港の出発が18時なので15時に日暮里駅で相棒と待ち合わせる。最低気温15度という予報の出ていた香港にあわせて少し薄着をしてきたので、成田までは寒さに震えながら行くことにした。さすがに寒いので予備に用意してきたジャンパーを着る。

成田空港ノースウェスト航空チェックインカウンタはすいていて、あっという間にチェックインできてしまった。私たちの乗りこんだNW17便も空席だらけだ。何をしていたのかわからないが18時30分になってやっと離陸。地表はとっくに夜だが、はるか西の空にまだ残っている夕焼けがとても美しい。機内食は牛の薄切り肉入りご飯。まあ、悪くはない程度。NWの機内食はUAのよりはいくらか期待できるもののようだ。それより眠いのでさっさと寝る。

香港啓徳(カイタク)空港に着いて、市内の地図やガイド資料を入手する。もう22時だというのに観光案内所が開いているのは非常に助かる。その後銀行で両替、空港の銀行は両替率が極端に悪いので2人で1000円だけ両替する。

夜の香港夜の香港香港に来たのは2人とも2度目で、前回来たときも一緒に来たのだった。前回は4人だったのでお気楽にタクシーを使った。が、1000円分の香港ドルではタクシーに乗れるかも怪しい。「地球の歩き方」とにらめっこして市バスのバス停まで行き、目指す宿のある彌敦道(ネイザンロード)を通るバスに乗り込んだ。バスなら一人約HKD3。円安の影響ですっかり日本と同じになってしまった香港の物価の中でも、バス代は安いので助かる。香港のバスは2階建てである。車内がガラガラなのをいいことに、私達はまるでお上りさんのように2階の最前列に陣取り写真を撮っていた。【写真:夜の香港】

彌敦道は前回来たときにもウロウロしたことがあるので、バスの降り場所を探すのは簡単だ。尖沙咀(チムシャーツォイ)付近のバス停から戻る方向にしばらく歩くと早速激しい客引きが始まる。ここにある重慶大厦(チョンキンマンション)は、ゲストハウスと呼ばれる外国人旅行者向けの安宿が軒を連ねているビルだ。しかし、今夜泊まるゲストハウス、城市招待所(シティゲストハウス)は美麗都大厦(ミラドールマンション)にある。ここは今年の1月に香港に来た友人から薦められたところで、わざわざ日本から国際電話で予約したのである。客引きに折れて簡単に諦めるわけにはいかない。しつこい誘いを振り切りながら、美麗都大厦内をウロウロしたが結局城市招待所は探せず、G階から電話して宿の人に迎えに来てもらった。

やっとたどり着いた城市招待所は、廊下や床はピカピカに磨かれていて、それだけ見るとホテルのようだった。驚いたのは公共の廊下からの入り口のドアが電子ナンバー錠になっていること。部屋にはテレビ、エアコン付き。宿内の廊下には電話もある。部屋代はHKD200、しかし香港ドル文無しの我々は保証金として日本円5000円を預けてチェックイン。宿の人が5000円札のナンバーを控えてカードにホチキスで止めていた。さすがに保証金だけあって厳重である。部屋は、シャワーとトイレは付いているが、トイレの中にシャワーがついている構造なのでシャワーとして使うと非常に狭い。壁に何度もぶつかりながらやっとのことでシャワーを済ませた。しかし、このようなゲストハウスの構造は安全は保てていいが、他の旅行者との情報交換ができない。少し残念だ。もっとも2人での旅行だと、会話が2人の間で閉じてしまい他の旅行者と話すことはあまりないのだが。


3月1日、静かな街とカジノ (香港→マカオ)

この区間は「時分割アジア横断」のコースになっています

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7時に目を覚ます。天気はくもり。窓の外でビルに切り取られた空もつまらなさそうに薄暗い。昨夜両替した香港ドルがほとんど残っているのでそのまま朝食。美麗都大厦の周りの道をウロウロしていると、ファストフード屋っぽい店外メニュー写真に惹かれたので入る。しかし朝のメニューは3つだけ、さらに絵のないメニューでよく分からない。周りの人が食べているものを適当に見ながら注文する。肉入りラーメンの様なものが出てきた。ラーメン自体にインスタントのものを使っているのには驚いたが、スープはうまい。しかし1皿HKD28は高いと思った。やばい、香港ドルがスッカラカンだ。

自動外貨両替機その後両替。美麗都大厦の斜向かいに永隆銀行の自動外貨両替機がある。他に重慶大厦の両替商の両替率も見てみたが、今回は両替機がよさそうだ。両替機は紙幣を投入して"OK"ボタンを押すと、香港ドルが出て来るという、とても簡単なユーザインタフェース。10カ国近い国の紙幣を自動認識するというのもすごい機械だ。日本円の紙幣を投入すると操作画面の表示が日本語になるのも気が利いている。両替レートは良いのだが、1回の両替でHKD30の両替手数料が掛かるので小額の両替には向かない。【写真:永隆銀行の自動外貨両替機、写真に写っているのは相棒】

路面電車宿へ戻り、昨夜預けた日本円の保証金を返してもらい宿代を支払ってチェックアウト。今日は赤柱(スタンレー)へ行くのだ。まずは尖沙咀駅から地下鉄に乗る、がここでいきなり迷う。なぜか銅鑼灣駅(コーズウェイベイ)で降りてしまった。駅の旅客服務で聞くと赤柱行のバスは中環(セントラル)から出ているとのこと。げげっ、戻らなくては。しかしここは転んでも只では起きない我々、どうせ行くならトラム(路面電車)で行く事にする。【写真:トラムからの景色】

スタンレーの海岸散々迷ったしたあげく、やっと赤柱行バスに乗る。珍しく1階建てで、座席が広々したバスだ。赤柱へは途中の景色がすばらしいという話を聞いていたので期待して窓の外を見る。しかし、このバスはExpressだったので途中トンネルをくぐってしまった。景色があまり楽しめなくてちょっと残念。海と、山の境にへばりつくようにして作られている赤柱のバスターミナルには30分もかからずに着いた。赤柱には市場がある。狭い路地にテントの屋根を出し、軒を連ねる無数の店。呼び込みも派手でない土産物屋や衣料品店はあまり香港らしくない。市場の外れは海岸で景色もよい。とてものどかで、ここは本当に香港なのかと疑うほどだ。香港にこんな光景があるということが分かって新鮮だった。【写真:海岸で記念撮影】

赤柱市場の食堂市場の中に「花文字」を書いてくれる店があった。ハガキより少し大きめの台紙に好きな漢字を色とりどりの飾りつけをして描いてくれる。日本人なら漢字の名前をそのまま、欧米人なら漢字を当てて描くのだ。簡単な字の方が、元の字が分かりやすくてよい。10分くらいで出来上がるので市場をぶらぶらしている間に描いてもらった。しかしHKD30はいい値段だ。13時近くになって昼食。中が暗い、半分屋台のような食堂を見つけて入る。八宝ラーメンなるものを頼む。大根や肉などいろいろゴッタ煮になったラーメンだ。とてもうまい。特にスープがうまい。道理で大繁盛しているわけだ。最後に飲んだミルクティーもそれほど甘すぎず良い。幸せである。【写真:この店の奥が食堂】

お土産も買ったし、14時半には中環行きのバスに乗る。今度はトンネルを通らないものを選ぶ。しかし、やはり2階バスの最前列を陣取る。しかしカーブに差し掛かると街路樹にぶつかりそうで非常に恐い。よく見ると道路の街路樹はバスの屋根型に切り取られていた。きっとそれ以上伸びても、バスの車体で削られてしまうに違いない。

教会中環から維多利亜山(ヴィクトリアピーク)へ向かうトラム乗り場へ続く坂道を登る。斜面の中腹にある教会ではミサをやっていた。そういえば今日は日曜日である。すごい人だかりで、聴衆が入り口から外にあふれている。これじゃ何も聞こえないんじゃないかな。ずっと上り坂だったのでやけに疲れてトラム駅へ着く。が、トラムに乗る乗客がまたすごい行列で乗り場が見えない。まるでディズニーランドのアトラクションの入り口だ。今日は日曜だから仕方ないか。維多利亜山に登るのは明日以降にした方がいいようだ。【写真:教会のミサ】

香港公園香港公園香港公園トラムを諦めて近くの香港公園を散策する。ここには鳥の動物園がある。目玉は鳥たちが放し飼いにされている巨大なドーム型網。この中に入って直接鳥を見ることが出来る。通路は橋になっていて、枝に留まっている鳥や地面の上を歩いている鳥を上から見下ろす。こんな形でバードウォッチングが出来るのは珍しい。しかも入場無料。お得な散策である。【写真:香港公園】

マカオ観光案内所時刻は16時30分。これだけあちこち回ったのにまだ日が暮れない。いよいよマカオへ向かう。チケットを買ってすぐ乗れるのかと思ったら、出国手続をしなければいけない。マカオは外国なのだ。マカオまでの高速船"Turbo Cat"は、2つのボートの上に船室がかぶさってた形をした双体船である。揺れも少なく、高速である。シートも広く、快適に過ごせる。航行中、海の色が茶色くなった。ここは珠海。廣州(クァンジョウ)を経て流れる珠江が流れて出て来る海なのだ。一面広大な海が川のように茶色い。中国は川もスケールが大きいのだ。1時間ほどで、マカオに着いた。相棒がお決まりの歌を歌っていたような気がするが無視する。まずは港にある観光案内所でバスの路線図をもらう。これがあるのとないのとでは行動の仕方がまったく異なるのだ。しかし、街のアルファベットの表記がポルトガル語だ〜。【写真:最初は土産物屋と勘違いした観光案内所】

ハト料理無事にバス路線図を手に入れたのでマカオでもタクシーを使わずに公共バスを利用する。マカオのバスは、小さなマイクロバス。運転が荒いのでしっかり座っていないと座席から落ちてしまう。混雑したら相当な覚悟が必要だろう。港から乗ったバスが中国へのフェリー埠頭のある火船頭街へ入った所でバスを降り、小道を歩く。大衆向けレストランや雑貨屋がぽつぽつと並ぶ通りに、高華酒店(コーワーホテル)があった。フロントがあることになぜか戸惑うが、もっと安い宿でもよかったと思いつつも他の宿の当てもないのでここに決定。宿を確保して、いざ食事。相棒が「るるぶ」で探したレストランでハトを食べる。思わず記念撮影。肝心のハトの味は、、、、チキンを基本にして少しレバーが混ざっているような感じだ。確かにおいしいが、喉の辺りにしつこさが残る味がする。ハトとニワトリ、両方あったらニワトリを選んでしまうな、きっと。でも、ハトの頭も柔らかくてうまかった。【写真:ハト料理、目が恐いね】

バンザイ腹ごしらえしたら、次はカジノだ。リスボアホテルにあるカジノに行く。入口で荷物を検査される。場内は撮影禁止だ。中に入ると、ビリヤードの台の形をしたテーブルがたくさんあって、皆いろいろなギャンブルに熱中している。最初ルーレットを探したがないので、「大小」をやる。ディーラが振る3つのサイコロの目の合計が11以上か否かを当てるものだ。その他にもゾロ目や特定の目が出る等の賭け欄もあるが、基本は大か小かである。最初1時間ぐらいは様子を見ながら賭けずに予想する。結構いい確率で当たるのだが、本番になるとだめなんだよな、きっと。大小欄への最低賭け金は50ドル。意を決してHKD350用意して、最初にHKD50、「大」に賭ける。結果は外れ、1度の失敗でもだいぶ気が焦っているのが自分でも分かる。次は「小」にHKD100賭ける、もう冷静に考えていられない。もっとも冷静に考えたところで無意味だが。今度は「小」。勝った。ディーラからHKD200のメダルが渡された。これでトータルでHKD50の儲けだ。早速換金して外へ出た。みみっちいようだが、旅先のギャンブルでは「儲ける」事よりも「勝っていい気分になる」事の方が重要である。それには勝っているうちに止めるのが一番。セナド広場の噴水を見つけて思わずバンザイしてしまった。その後通りがかった屋台で夜食。食べたのはシーフードのチャーハン、HKD20。チャーハンの上にエビや魚が乗っている。結構うまい。相棒が食べた良く分からない野菜入りのラーメンはあまりおいしくなさそうだった。宿に戻ると0時を過ぎていた。今日も忙しい1日がやっと終わった。【写真:セナド広場でバンザイ】

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3月2日、香港の夜景だ (マカオ→香港)

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マカオのマクドナルド起きたのは8時ごろ、すごく眠い。今日の予定は、マカオの散歩。まず島の中心付近にあるモンテの砦へと向かう。途中にあるセナド広場は、広場に噴水があり、ヨーロッパ風の町並み。マクドナルドだってお洒落だ。朝のマカオはひっそりとしていて、のんびり時間が流れている。モンテの砦へは急な坂道を昇るが、朝飯前の体には少しきつい。【写真:セナド広場のマクドナルド】

モンテの砦の砲台跡川の向こうは中国・珠海だ聖ポール天主堂跡モンテの砦は昔外国の船が攻めてきた時の防衛拠点だった所だ。大砲が置いてある。頂上では博物館を建設中だ。砦から西を見下ろすと、川の向こうは中国・珠海。砦の中腹では太極拳をしている人を発見。いい眺めのところで、さぞ気持ちいいことだろう。砦を下りると、そこは聖ポール天主堂跡だ。跡だけあって裏には何もない。まるで映画のセットのようだ。ここでしつこい絵葉書売りのおばちゃんに遭遇。10枚セットをHKD20で買わないか、と言っている。そんなにいらないので「2枚ならHKD4で買うよ」。最初は拒否されていたが、結局Ok。でも、おばちゃんの手元に残った、「ハガキが全部揃っていない絵葉書」は商品価値下がりそう。ま、納得して売ったのなら文句言いっ子なしだよ。

プリン屋朝食はセナド広場にある粥屋。なかなかうまい。その後やはりセナド広場にあるプリン屋でデザートを食べる。牛乳プリンと卵プリン。陽気な店の主人は、店頭のショーケースにあるのをすぐに出してくれた。甘さは薄いのだが、透き通るような味でとてもうまい。牛乳プリンの方が好きだな。あまりにおいしかったので店の前で写真を1枚。

ふと、国境に行ってみたくなった。マカオの北の外れは、半島の細い「くびれ」で、そこが中国との国境だ。マカオ側の国境はちょっとした公園のような広場があり、そこにマカオの歴史を描いたパネルがかけてある。どうしても政治的な色合いが出る国境を観光スポットに仕立てていることにセンスの良さを感じた。国境を越える時はいつもは慎重なのに、この時はなぜか何も考えずに出国してしまった。中国側の入国審査所で、ふとガイドブックを見ると、特区ビザHKD100と書いてある。遊びで払うには高すぎるビザだ。どうせまたシンセンに行くんだしなあ。結局、マカオを出国して、10分足らずで敢え無くそのままマカオに引き返すことにする。ほとんどパスポートのスタンプラリーである。考えてみると、今回の旅行は2月28日から3月4日の5日間、毎日国境で出入国をすることになる。訪問国や地域も香港、マカオ、中国と1回の海外旅行では今までで最多である。こりゃ忙しい旅だ。マカオを出国してから中国の入国審査所までは500m以上歩く、さすがに広大な国・中国だ。中国からマカオへ向かう入国審査の建物の手前で、通行人に荷物を手渡している女性を発見。何してるんだ?中国で入手した酒類を、免税点稼ぎのために通行人に運んでもらっていたのだ。当然お礼はしているのだろうが、したたかな中国人である。マカオの入国審査所で、声をかけてきた女性がいた。「私たちはこのIDカードで越境できるんだよ。パスポートなんかいらないよ。」彼女の入境カードには国籍中国と書いてあった。この国境は地元民にとっては非常に薄いものなのだろうか。

新マカオタイパ橋もう昼近いのでホテルへ戻る。その途中でビーフジャーキーのようなものに惹かれる。味見してみるとなかなかうまい。酒のつまみに最高だ。酒はないけどとりあえず買ってしまう。部屋に戻るとメイドが入った後だった。時間的に当然である。チップを置いてそそくさとチェックアウト。外に出ても、特別行きたいところがある訳でもない。そう言えば、Turbo Catでマカオに着いた時から気になっていたのがマカオとその南にあるタイパ島の間に掛かる二つの橋。澳「乙水」(実際は一文字)大橋(マカオタイパ橋)と新澳「乙水」橋(新マカオタイパ橋)。橋の構造が面白い。新マカオタイパ橋は、船が通る中央部の2個所が高い斜帳構造になっている橋なので、遠くから見ると二こぶラクダの背に見える。わざわざ目当ての橋を通るバスを調べて、車内から見物。実際に通ると、こぶはかなりなだらかであまり代わり映えはしなかった。しかしこんなことしているなんて、我々はよっぽど暇なんだな。

今日は、マカオから直接、フェリーで中国のシンセンに行くつもりだった。出港1時間前に港に行ってみると今日の船は満席。え?乗り場がこんなに閑散としているのに満席なの?、がーーん。ということでやけになって昼食。丘の斜面の中腹にある食堂で麺を頼む。すると、料理人が麺の現物を2つ持ってきてどちらか選べという。選べといわれても手打ち麺と日本製の「出前一丁」ではどっちを選ぶもないと思うんだが。しかし、香港やマカオの食堂では日本製のインスタントラーメンが平気で出てくるので、インスタントラーメンというのは実は高級食材なのかもしれない。

ジェットフォイルそして、予定変更してジェットフォイルで香港へ向かう。状況に応じて行動を決められるのが宿を決めていないバックパッカーの利点。などと浮かれている余裕は全然なく、あまりの快適さと、今日も歩き疲れたので船中では爆睡。しかし今日の日程はまだ終わらない。【写真:ジェットフォイルが香港に到着した】

トラム今日こそビクトリアピークに昇るぞ、ということでトラム乗り場へ。今日は空いているのでひと安心。トラムは外見はきれいに化粧されたレトロ調。内装は清潔で木製。そういえば町中を走っているトラムも内装は木製だった。トラムから眺める景色は、高層ビルが傾いて見えるので非常に恐い。まるでビルが倒れてきそうだ。強烈な急勾配をトラムはどんどん昇る。車内は西洋人らしい旅行者が多い。今回香港に来て日本人旅行者に全然会っていない。みんなどこに行ってしまったのだろう。【写真:ビクトリアピークへのトラム】

ビクトリアピークからの夜景山頂に着いたが、ものすごい強風だ。香港の景色もきれいだが全体的にもやがかかっていて鮮明には見えないのが残念。DFSもあるがあまりたいした物は売っていなかった。男2人で眺望を眺めてくつろいでいた時、山頂で日本人の女性旅行者と知り合う。一人で1ヶ月近く香港を旅するという。マカオやシンセンには行ったそうだがほとんど香港にいるようだ。僕などは、1ヶ月も旅したら絶対あっちこっちの国を回ってしまうと思う。旅の話や日本の話で夜までおしゃべりは続く。夜景がきれいなところで記念撮影。その後3人でセントラルまで降りて夕食。中華料理の店に入る。やはり中華料理は大勢で食べるに限る。

九龍半島からの夜景香港島の夜景パノラマ彼女と別れて、我々はスターフェリーで九龍(カオルーン)半島に渡り、今度は文化中心から香港島の夜景を眺める。ライトアップしている文化中心の建物もきれいだが、対岸の夜景も負けずに美しい。周りには当然のことながらカップルが点々と燃えている。ビクトリアピークからの夜景は奥行きがあって広いのだが、景色が分散しているのと、もやではっきり見えないためにそれほど奇麗ではない。しかし、ここからの夜景は横一列に並んでいるかわりに、それが美しい光の帯になっていて迫力があり、とても感動的だ。あまりに感動したのでパノラマ写真を撮ってみた。

こんなに夜遅くまで歩いていて、まだ今夜の宿を決めていないというのも異常である。今夜は美麗都大厦の長城紹介所(グレートウォールゲストハウス)に泊まる。この期に及んで200ドルと言われた宿代を2泊で340ドルに負けてもらう。香港のゲストハウスは完全に買い手市場で、値切るのは基本である。こんなことなら初日の香港の宿もその場で探せばよかったかな。それにしても今日も疲れた。


3月3日、シンセン「入境」 (香港→シンセン→香港)

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寝起きが悪く8時起床。シンセンに行くので今日も大忙しだ。外出用の荷物の準備をしてゲストハウスを後にする。まず郵便局で絵葉書を出し、朝食。九龍駅を行く途中でたまたま見つけた安そうなレストランで朝食セットを食べる。豚肉入りのうどんとソーセージ卵焼き、そしてミルクティー。HKD19は安い。

九龍駅から鉄道(KCR)に乗り、国境の駅羅湖(ローウー)へ。MTRとの接続駅になっている九龍塘(カオルーントン)を過ぎると街の建物もまばらになり、山がちになる。が、やはり高層ビルは多い。乗った列車は羅湖の一つ手前の上水(ジョンソイ)で終点になり、一旦降りて次の列車を待つ。ホームは既に中国へ行く人でいっぱいだ。通勤電車並みの混雑を味わって列車は羅湖に着いた。ここは駅の外は立ち入り禁止区域、国境だけのための駅なのだ。降りた人は全員中国へ行く人なのだ。この光景は青函連絡船があったころの青森駅のようで、旅情が漂っていて良い。人の流れに沿ってなんとなくホームを歩いていると、あっという間に香港を出国。中国のビザをまだ入手していないので、事務所のような所へ行って手続をする。10分ほどでシンセンの特別ビザが下り、シンセンへの入国手続きに進む。当然入境カードも書く。

シンセン火車站しかし我々は、ここへ中国の香港から来たのである。これから中国のシンセンに移動しようとしているのに、入国審査場があるし、「ビザ」も必要なのだ。中国に返還されたといっても、一国二制度という壁が、香港とシンセンの間を隔てていて、香港居民以外にとって、それは国境と同じ物なのである。【写真:シンセン駅付近】

お昼になったので人民南路の近くにある屋台で昼食にする。ご飯の上に肉や野菜をのせてもらうぶっ掛けご飯。スープもつけて二人で15元ほど。さすが中国、安い。屋台の先には立派な高層ビルがそびえていた。マレーシアのクアラルンプールでもこのような光景を見たが、この二つの建物の対比が非常に面白く、わくわくしてしまう。

入口モンゴルの遊牧民万里の長城とシンセンの高層ビル昼食後、バスで錦綉中華微縮景区(ミニチャイナ)へ向かう。ここは中国大陸のミニチュア。30万平米を超える広大な敷地に中国の名所が実際の位置関係のままミニチュアで展示しているテーマパークだ。故旧博物院やモンゴルの遊牧民など一目でそれと分かるものもあれば、中国の歴史を知らないと全然分からないものもある。しかし驚いたのは万里の長城。たとえミニチュアでも巨大で、全体を見ることはできないし逆にその一部はあちこちから見えていた。これには感動。ミニチュアでもこれだけのスケールのある物をよく実際に作ったものだ。【写真:錦綉中華】

故宮博物院黄閣楼三峡自分の知っている所ではつい記念撮影をしたくなってしまう。3時間足らずで中国全土を旅した気になれたような気がした。が、やはり実際に行ってみたいものである。ただ、入場料70元は中国にしては高いぞ。完全に香港人向け価格だ。【写真:錦綉中華の風景 それぞれどこでしょう?】

シンセンのマクドナルドシンセン駅に戻りお土産を買う。シンセンには香港から大挙して買い物客が訪れるらしく、駅前は土産物屋やショッピングセンターだらけ。駅前の土産物屋は繁盛していたが、駅から少し歩いた所にある大きなショッピングビルは閑散としていて店員も暇そうだった。【写真:シンセンのマクドナルド】

ということで夕食。ヘビ料理があるというので頼んでみる。相当待たされた挙げ句出てきたのは、やっぱりヘビ。ヘビの唐揚げはお菓子のような不思議な味。もう一つはヘビの皮を蒲焼きのようにした物。これは臭いがきつい。たくさん食べると気持ち悪いが、たまに食べるなら話の種にいいかもしれない。調子に乗って注文しすぎたのでかなり食べ残してしまった。やっぱり中華料理は大勢で食べないといけないなあ。もったいないので残ったものを折詰にしてもらった。しかし、中国語が全然話せないのに、折詰にしてほしいことが伝えられるのだから、身振り手振りも重要な言語である。

色物広告夕食に時間がかかり香港へ帰ったら11時、途中女人街でお土産を買う。ここは色物、安物、偽物何でもある露店だ。「偽物時計欲シクナイデスカ?」と声をかけられたり、"PLATA"のプレートがついているバッグがあって、買うと"PRADA"に付け替えてくれたりするらしい。すごいところである。11時になると女人街の露店が時間差を置かずに一斉に閉店する。高さ3mぐらいの壁面までびっしり商品を貼り付けている露店からあっという間に商品が撤去され、ものすごい速さで店舗が片付いてゆく。この光景は見ていてとても面白い。遊び歩いて宿に戻ったらもう1時近い。今日も疲れた。しかし、明日は早朝の飛行機。これでは今夜はほとんど寝られないな。【写真: 営業していない店のシャッターは色物広告のオンパレード(美麗都大厦付近)】

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3月4日、慌ただしく帰国 (香港→東京)

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結局3時間ほどしか寝ずに5時30分起床。宿の人を起こしてチェックアウトする。空港へ行くバスのバス停へ行くが、彌敦道の空港方面行きバスはまだ動いていない。香港文化中心の方の道梳士巴利道(サリスブリーロード)から空港へ向かうバスはもう動いているようなので、梳士巴利道まで歩き、バス停を探索しながら歩く。何とか予定通りに空港に着き、チェックイン。手持ちの香港ドルが底をつきそうなので、朝食は機内食にする。ついでに昨夜の夕食の残りも食べる。4時間ほどで日本に着く。当然爆睡しているのであっという間だ。それにしても今回は忙しい旅だった。短期間でよくこれだけ周ったものだ。


今回の旅行TIPS

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